#43 貸し出し

 新型コロナウイルスによって貸し出されたパルスオキシメーター。大分県大分市では、貸し出したパルスオキシメーターのうち、2割が未返却であるという。

 小さいものであるから、無くしてしまった。という人もいるようだが、全て、国の交付金で支払われたものであり、1個あたり7000円〜1万5000円するという。もちろん、個人のものではない。

 阪神淡路大震災の際に貸し出された災害援護資金も、数億円規模(利息含)で返還されていない。こちらは、高齢になり、返還できなくなってしまったという人が増えているそうだ。なお、この貸し出されたお金も税金である。

 貸し出されたものを返す。ということは当たり前のようで当たり前ではなくなってしまった時代において、私の友人もお金を借りているという現実がある。そこまで心配はしていないものの、金銭トラブルによって殺人事件ということも過去に何度かニュースで取り上げられている。

 私は、生涯を通じて、お金の貸し借りは一切したくない。そのためには、そもそもお金についての勉強がまだまだ足りないと感じている。一口に税金と言っても、その幅は広く、私の知識は1%もないだろう。学生である今のうちに、これから様々な場面でお金を税金として徴収される。常に受け身の形ではなく、どういう場面で税金が徴収され、どのような場面でそれらが使われているのか。社会の入り口に近づいている今、勉強しなければならないと思う。