#95 リニア問題

 静岡県民と切り離せない関係となってしまったリニア問題。今日、川勝平太静岡県知事が東海道新幹線静岡県内の駅に停車する回数を1.5倍にできるという国土交通省の試算結果を受け記者会見で知事としての見解を述べた。結果について、知事は、「お粗末で、呆れている」とした。

 私は、リニア開通は反対の立場である。私は、大学において環境・防災を学んでいる。環境面では、南アルプスの水問題・野生動植物の絶滅が危惧されるようになるだろう。また、防災面では、南アルプスの近深くを通るリニアであることから、地震発生時に、そこで停車した場合、誰が乗客を助けるのか。たとえ、地下から地上に上がるトンネルがあったとしても、果たして地下からのエレベーターは機能するのか。あるいは、地上に出たとして、そこまで誰が助けに行くのか。その点については曖昧である。

 自分は、大井川の水を使って生活しているわけではないが、ただでさえ水量の少ない大井川にとって、今回の工事は痛手になるだろう。調査結果は出ているが、工事をしてみないとどうなるか、実際のところはわからない。流域住民にとってこの水は生活のための水である。自分の使っている水が、この工事を機になくんなってしまったら。と自分に置き換えて考えると反対の立場になる。

 また、リニアは大量の電力を必要とする。ただでさえ夏になれば電力逼迫注意報が出る中で、どうやって電気を確保するのか。原発を動かすのか。だとしたら、どこの原発を動かすのか。絶対に動かしてはならないのは、浜岡である。