#103 立てこもり

 今日昼過ぎ、病院に向け発砲した80代と見られる男。医師と患者が怪我をし、その後同容疑者が郵便局内に立てこもっていると見られる事件。

 午後7時過ぎに郵便局の20代女性が解放された。彼女のこの解放時の行動に私は驚いた。郵便局内に向かって一礼する彼女。何があったのか。この一礼という行為、すごく何かを物語っていることは容易に想像できる。しかし、真の意味は何なのか。

 きっと容疑者は非常に落ち着いており、局内で従業員と会話をしているのではないか。恐怖に陥れられている場合であれば、きっと開放時に走って逃げるだろう。しかし、女性の行動は非常に落ち着いており、どこか安心感を感じた。しかしながら、残された1人がどのような気持ちで取り残されているのかはわからない。犯人と会話をしているのだろうか。

 なぜ立てこもりをしたのか、そのうちわかる事になるだろうが、他者をマイナスの方向に巻き込んでまで自分の考えを押し付けるような行為はしてはならない。立てこもりと発砲という形で気持ちを表現してしまった男性は、相当何かに追い詰められていたのだろうと思う。

 事件を起こしてしまった以上、この後は刑務所に送られることとなる。本来であれば、老後の余暇であるべき人生の終末を、このように振ってしまったこと非常に勿体なく感じる。